2006年10月27日(金)15:36
ヘルシンキ(AP)
欧州連合はウクライナのEU早期加盟の希望を当面退けた。「ウクライナは時期尚早であり、私達も時期尚早である」と欧州委員会のジョゼ・マヌエル・バローゾ委員長は金曜日、ヘルシンキでEUとウクライナのヴィクトル・ユーシェンコ大統領との首脳会談の席で語った。しかしウクライナ政府に対しては、加盟に欠かせない改革路線を一貫して継続するよう激励した。
ユーシェンコ大統領はヘルシンキ首脳会議の開幕前に、ウクライナは2008年のEU加盟協議開始を目指すと述べていた。しかし首脳会議ではこのようなタイムスケジュールは議題に上らなかった。しかしEUとウクライナは、経済面および政治面での協力に向け、来年新たな協定の協議を開始することで合意した。また両者はビザの緩和や不法移民の送還に関する協定に調印した。
ユーシェンコ大統領は首脳会議を控えた木曜日の晩、フィンランドのタルヤ・ハロネン大統領と会談を行った。会談の席で大統領はEU加盟協議の早期開始を希望すると強調した。NATOおよび世界貿易機構(WTO)の加盟に向けた努力ではすでに進展があるとユーシェンコ大統領は述べた。しかしハロネン大統領は、ウクライナにはまだ成すべきことが沢山あると強調し、求められている改革は「誰かに気に入られる」ためではなく、国際関係の中で積極的な役割を果たす能力が問われていると指摘した。 が問われていると指摘した。
原題:EU laut Barroso noch nicht zur Aufnahme der Ukraine bereit