2006年10月31日(火)09:07

トルコの加盟進展報告書は厳しい評価の見通し

AFP

EUはいわゆる加盟進展報告書で拷問の廃止、言論の自由の改善などの点でトルコに厳しい評価を与える見込みである。来週ブリュッセルで発表されるこの報告書は、軍隊の文民統制でも問題点を指摘することになると「フィナンシャル・タイムズ・ドイチュラント」紙は報じた。欧州委員会は「内政・外交やクルド人問題、宗教と国家の分離の問題」に依然軍隊が発言していることをその論拠としている。

「フィナンシャル・タイムズ・ドイチュラント」紙によれば、トルコでは言論の自由が依然制約されており、「非暴力の意見表明に対する捜査や有罪判決は(…)深刻な懸念材料である」と報告書案は述べている。加えて「とりわけ刑務所外における虐待や拷問の事例の報告」があると指摘している。さらに汚職の問題に加えて、少数民族の保護や司法の独立にも問題があるという。

さらに報告書は、トルコ政府が港湾や空港をキプロスの船舶に開放していないことを批判している。EUの見解ではこれはトルコ政府の義務である。すでにキプロスは、トルコがこの条件を満たさない限り一切の交渉を阻止すると警告している。

原題:Offenbar schlechtes Zeugnis fuer Tuerkei in EU-Bericht




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