2007年10月10日(水)13:37

欧州委員会はルーマニアに農業補助金の削減を警告

ブリュッセル(AP)

欧州委員会はルーマニア政府に対して、補助金支払いの検査管理システムを改善しないのならばおよそ1億ユーロの補助金を削減すると警告した。農業補助金に関する「管理・財政検査システムの重大な欠陥」を是正する期限は11月9日である、と欧州委員会は水曜日ブリュッセルで発表した。

是正が行なわれない場合は、ルーマニアに対する補助金を25パーセント削減する。これは来年度については1億1千万円となる、と欧州委員会のミヒャエル・マン広報官は述べた。

この警告により欧州委員会は、今年初めのルーマニアEU加盟の際に定められた安全条項を初めて適用することになる。欧州委員会によれば、ルーマニアと同時にEU加盟を果たしたブルガリアでは、財政検査システムに問題は見られないという。

ルーマニアとブルガリアは今年12月1日に初めて、EUのいわゆる直接補助金を自国の農家に支給することができる。しかしルーマニアはまず補助金支給の管理に必要なコンピュータソフトを稼動させる必要がある、と欧州委員会は求めた。また補助金支給前に農家の現場での検査が欠かせないという。というのもルーマニアの農地管理システムには不備があるからだ、と欧州委員会は指摘した。

通常ならばルーマニアの農家に対して、12月1日に始まるこの支給開始年に総額で4億4300万ユーロの直接補助金が支給されるはずであった。これに加えて農村地域の開発のための補助金もあり、今年度はEU予算から7億4200万ユーロがルーマニアに対し計上されている。しかしルーマニア政府の農村地域支援計画がまだ承認されていないため、まったく支給されてない。もし財政検査システムの問題が解消されなければ、この補助金も削減の対象となる、と欧州委員会の役人は警告した。

原題:EU-Kommission droht Rumaenien mit Kuerzung von Agrarbeihilfen




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