2008年10月3日(金)03:32

タディッチ大統領はセルビアの性急なEU加盟に反対

ベルリン(AP)

セルビアのボリス・タディッチ大統領は、セルビアが急いで欧州連合に加盟することには反対する意向を表明した。「セルビアは、あらゆる面でその準備ができたときに、はじめてEUの加盟国になるべきである」とタディッチ大統領はビルト紙 Bild(金曜版)に語った。「これはスポーツのようなものだ。選手は良い結果が得られるようコンディションを万全に整えてから、大きな大会に参加するのだ。」私はセルビアが2012年にEU加盟の条件を満たすと考えている、と大統領は語った。

ドイツのアンゲラ・メルケル首相は水曜日セルビアに対し、あらためてEU加盟の展望を与えた。タディッチ大統領も、セルビアがEU加盟前に二人の戦犯容疑者ラトコ・ムラディッチとゴーラン・ハジッチGoran Hadzicの身柄をハーグの国連旧ユーゴ戦犯法廷に引き渡すことを約束した。「ラトコ・ムラディッチとゴーラン・ハジッチが容疑者として法廷に立たない限り、セルビアのEU加盟もない。これは約束する。」

しかし誰もセルビアが旧ユーゴ戦犯法廷に協力していないなどと主張することはできない。なぜならセルビアは46人の容疑者のうち、2人の大統領を含む44人の身柄を引き渡しているからだ。「私はあなたがたに約束する。私たちはムラディッチを見つけ出し、その身柄を戦犯法廷に引き渡す」、とタディッチ大統領は語った。

原題:Tadic gegen vorschnellen EU-Beitritt Serbiens




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