2010年10月12日(火)17:38

メルケル首相はブルガリアのシェンゲン圏加盟に消極的

AFP

ドイツのアンゲラ・メルケル首相(キリスト教民主同盟CDU)はブルガリアを訪問し、同国の国境なきシェンゲン圏への加盟に慎重な発言を行った。それに関する欧州連合の決定は11月まで待たねばならない、とメルケル首相はブルガリアの首都ソフィアで語った。しかしドイツは「公正かつ率直な」評価を行うつもりであると首相は述べた。

「私たちはもちろん、ブルガリア政府が汚職やシェンゲン協定加盟準備という問題でも前進を図るべく努力しているのを注視している」。この点でボリソフ首相率いるブルガリア政府は重要な施策を打ち出した、とメルケル首相はボイコ・ボリソフ首相との会談を終えて語った。

しかしシェンゲン圏加盟の問題は11月にならないと欧州連合による決定がなされない、とメルケル首相は述べた。「私たちはこれがブルガリアにとってどれほど重要な決定になるか承知している」。ドイツは加盟条件を公正に審査し、11月に決定を行う意向である、と付け加えた。

メルケル首相はブルガリア政府の犯罪と汚職撲滅の取り組みを称賛した。この問題では最近「重要な進展が得られた」と述べた。

シェンゲン圏には現在のところドイツのほかEUの21ヶ国ならびにノルウェー、スイス、アイスランドが加盟している。加盟国の間ではもはや国境検査は行われない。ブルガリア政府は、来年春までのシェンゲン圏加盟を望んでいる。ブルガリアは2007年から欧州連合に加盟している。

原題:Merkel zurueckhaltend zu Beitritt Bulgariens in Schengen-Raum




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