2011年10月14日(金)

チェコ、ポーランド、ハンガリーは当面ユーロに加盟せず

情勢の推移を見極める意向

AFP

チェコ、ポーランドおよびハンガリーは債務危機に見舞われたユーロ圏への参加を当面見合わせる意向である。「ユーロは為替同盟と債務同盟に発展しつつある」とチェコのペトル・ネチャス首相はプラハでポーランドおよびハンガリーの首相との会談を終えて語った。情勢がどう推移するか見極める必要があるとネチャス首相は述べた。

我が政府はユーロ加盟の時期を決めておらず、また決める予定もない、とネチャス首相は語った。チェコはまだ欧州連合が定めたユーロ加盟の収斂基準を満たしていないという。

ポーランドのドナルド・トゥスク首相も同様の発言を行った。通貨同盟への加盟はポーランドの目標であるが、我が国はまだ「きわめて厳しい」収斂基準を満たしていない。ユーロ圏加盟国もこのいわゆるマーストリヒト基準を遵守する必要がある、とトゥスク首相は求めた。ポーランドは現在EU議長国を務めている。

EU加盟に伴い三ヶ国は通貨同盟加盟の義務を負ったことになる。収斂基準は1992年のマーストリヒト条約により、ユーロ加盟の条件として定められた。これは国の債務残高をGDPの60パーセント以内、単年度の新規債務をGDPの3パーセント以内に抑えることを定めている。加えてインフレ率は加盟国中最低の3ヶ国の平均値から1.5パーセント以上超えぬこととしている。

原題:Tschechien, Polen und Ungarn vorerst gegen Euro-Beitritt
Laender wollen Entwicklung der Lage abwarten
Von Michal Cizek




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