2000年10月10日(火)13:27
ルクセンブルク(ロイター)
EU拡大委員ギュンター・フェアホイゲンの言葉によれば2003年が計画中の欧州連合(EU)拡大の現実的期日であるという。フェアホイゲンは火曜日ポーランドのヴラディスラフ・バルトシェフスキ外相との会見の後、「11月に戦略ペーパーを提案するつもりである」と述べた。「その中ではいくつかの加盟候補国がEUとの加盟交渉を2002年に完了できることを訴えたい。そうなれば2003年には第一陣の国々がEU加盟を果たすというきわめて現実的な予測が立つ。」フェアホイゲンはどの国が第一陣の加盟国となるかは語ろうとしなかった。これに加えてフェアホイゲンは加盟が2003年に実現するという「保証はない」ことも強調した。
欧州連合はこれまで、加盟の期日を明示した具体的なタイムスケジュールの提示を求める加盟候補諸国の希望には応えずにいた。第一陣としてEUとの加盟交渉を始めた6ヶ国、すなわちポーランド,チェコ、ハンガリー、スロヴェニア、エストニアおよびキプロスのほとんどは、みずから2003年を加盟の目標期日として設定している。しかしEUの外交筋は2005年以前の加盟はありえないと考えている。多くの候補国は、加盟交渉を引き延ばしているとしてEUを非難してきた。目下EUは全部で12ヶ国との間で加盟に向けた交渉をおこなっている。協議が始められている6ヶ国以外の国は、ラトビア、リトアニア、マルタ、スロヴァキア、ブルガリアおよびルーマニアである。
原題: Verheugen: 2003 realistisches Ziel fuer EU-Erweiterung