2000年9月1日(金) 20:57
ストックホルム(合同経済サービス/ AP)
欧州委員長ロマーノ・プローディはオーストリアの右翼大衆主義政治家イェルク・ハイダーのEU東方拡大阻止の脅しを退けた。ハイダーは首相でも外相でもない、とプローディは金曜日ストックホルムで述べた。木曜日の彼の発言はそれゆえ「一つの意見でありそれ以上のものではない」。オーストリア自由党(FPO)の前党首ハイダーは欧州連合(EU)の東方拡大に関して「私が承認しない措置がとられることはない」と語った。
プローディは、オーストリアの連邦首相ヴォルフガンク・シュッセルが、ハイダーは彼の立場を実行に移す政治的方策をなんら持っていない、と繰り返し同委員長に断言した、と述べた。EUの東方拡大に関しては数週間前から連立政府内において自由党(FPO)とシュッセル首相の国民党(OVP)の間で対立がくすぶっている。
プローディがさらに述べるところによれば、ハイダーの最近の発言は、現在EUの委託を受けてオーストリアの内政状況を調べているいわゆる「三賢人」の決定になんら影響を与えるものではない。他のEU14カ国がオーストリアに対する二国間の制裁を解除するか否かは三賢人の報告書にかかっている。この制裁措置は右翼大衆主義政党の自由党(FPO)の政権参加を理由に二月に実施された。
原題:Prodi weist Haider-Aeusserung zur EU-Osterweiterung zurueck