2000年9月4日(月) 19:03

フィッシャー外相のEU国民投票案拒否が歓迎される

ブダペスト(ロイター)

 東欧のEU加盟候補三カ国、ポーランド、チェコおよびハンガリーは月曜日、欧州連合(EU)の拡大に関する国民投票案をドイツ外相ヨシュカ・フィッシャー(緑の党)がきっぱりと否定したことを歓迎する意向を示した。ポーランド外務省のスポークスマンは、ポーランドはフィッシャー外相を完全に支持すると述べた。拡大担当の欧州委員ギュンター・フェアホイゲンの提案はそれ自体筋が通っているとはいえない、とチェコ大統領ヴァーツラフ・ハヴェルは述べた。ハンガリー議会の外交委員会委員長イシュトヴァン・シェントイヴァニイ Istvan Szent-Ivanyi は、フェアホイゲンは個人的意見を述べたのであって欧州委員会の意見を代弁するものではない、と説明した。

 フェアホイゲンは土曜日新聞のインタビューにおいて、EUの拡大はユーロのように国民の背後で決定されてはならない、と語り、国民投票を求めた。

 フィッシャー外相は土曜日のフェアホイゲンの見解を「受け入れがたい」と評した。フィッシャーのベルギーの同僚であるルイ・ミシェル外相は月曜日、他の国々の受け入れに関する国民投票をEU内で行うことは極右勢力を外国人排斥の煽動に駆り立てることになろう、と指摘した。

 いままで15カ国から構成されてきたEUは10カ国の東欧諸国と2カ国の南欧の国を迎えることになっている。有力な加盟候補国はチェコ、ポーランド、ハンガリーである。

原題:Fischers Ablehnung einer EU-Volksabstimmung begruesst