2000年9月23日(火) 14:12
ハンブルク(AP)
ヘルムート・コール前ドイツ首相は内政上の理由でEUの東方拡大が遅れることに対して警鐘を鳴らした。EUは今後とも「拡大に向けた明確な進路」をとらねばならない、と前首相は「ヴェルト日曜版」への寄稿の中で語った。「中欧・東欧の国民には、彼らのヨーロッパの隣人が信頼できること、また我々が勇気の欠如や自らの内政問題により彼らの加盟を遅らせたりしないということを知ってもらわねばならない。」
もちろんEUは加盟候補国に対し「自助への援助」しか提供できない、とキリスト教民主同盟(CDU)所属のコール前首相は続ける。「これらの国々とその政府は、加盟レベルに達するために必要な前提条件を自らの力で整えねばばならない。」むろん加盟候補国には「具体的な展望」が必要である。20世紀後半のドイツおよびヨーロッパ統一の経験は、「夢想家が真の現実家」であるということを示したのだ、と語った。
原題:Kohl warnt vor Verzoegerung bei EU-Osterweiterung