2001年9月2日(日)13:32

シュトイバー州首相はあらためて放逐布告の撤回を要求

週末の要約版

「欧州の価値体系にそぐわない」 − シュタインバッハ放逐者同盟議長はシリー内相との協力を称賛

ベルリン(AP)

バイエルン州のエドムント・シュトイバー州首相(キリスト教社会同盟)は、論議のある1945年の放逐布告を撤回するようチェコに圧力をかけるべきであるとあらためて要求した。シュトイバー州首相は土曜日、ベルリンにおける故郷放逐者同盟(BdV)の「2001年郷土大会」の席上で、EU加盟候補国となった国によるこの布告は拡大した欧州連合の価値体系にそぐわないと述べた。

歴史の記憶を選別することがあってはならない。犠牲者に異なる格付けをすべきではない。ドイツ人は、それぞれの政権の名においてロシア人、ポーランド人およびチェコ人から被害を受けたのである。ユダヤ人、ロシア人、ウクライナ人、ポーランド人およびチェコ人ならびに多くの他の国民は、ドイツ人によりまたドイツの名において苦しめられたのである。ドイツの責任を否認することはできない。ドイツは自らの歴史とナチス独裁のもたらした結果の検証に努めている、とキリスト教社会同盟所属のシュトイバー州知事は語った。シュトイバーはまた、ベルリンに「故郷放逐反対センター」という記念所を建設するよう求めた故郷放逐者同盟の要求を支持し、これに関して連邦政府と諸州が共同で取り組むよう求めた。「私たちはドイツに多くの記念所を建設している。1500万の同胞が関わった故郷からの逃避と放逐を回想する中心的施設を建設してどうして悪いことがあろうか?」

故郷放逐者同盟のエーリカ・シュタインバッハ議長は、オットー・シリー内相(社会民主党)との「信頼に満ちた協力関係」を称賛した。招待講演者として招かれた社会民主党の政治家ペーター・グロッツは、シリー内相が放逐者同盟との交流において「政治的パラダイム転換」を始めたと述べた。「故郷放逐は、私たちがチェコやポーランドと議論しなくてはならない問題に留まるものではない。アメリカ、イギリスおよびフランスとも議論する価値があるのである」とグロッツは語った。

原題:Stoiber fordert erneut Ruecknahme von Vertreibungsdekreten
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