2001年9月3日(月) 14:05

フェアホイゲン拡大委員:10ヶ国のEU同時加盟が可能

ベルリン(ロイター)

欧州委員会のギュンター・フェアホイゲン拡大委員は、その発言によれば、10の新たな候補国のEU同時加盟を依然可能と考えている。「来年の終わりには13の候補国のうち10ヶ国との間で加盟協議が完了するであろう」とフェアホイゲン委員は月曜日、ベルリンのドイツ大使会議において述べた。同委員は、これらの国々は欧州連合の加盟決定の批准を経て加盟が可能となる。いくつかの国々を同時に受け入れることにより、15の現加盟国の議会における拡大の批准は一括して行われ、これにより拡大プロセスが促進できる、と語った。

EUはこれまで具体的な加盟期日を挙げずに、新たな加盟国は2004年の欧州議会選挙に構成国として参加することができると述べるに留まっている。加盟は個々の国々の加盟基準達成に基づいて進められるとされている。フェアホイゲンが述べているのは、ポーランド、ハンガリー、チェコ、スロヴェニア、キプロス、エストニア、ラトビア、リトアニア、マルタおよびスロヴァキアである。他の候補国にはブルガリア、ルーマニアおよびトルコがある。ブルガリアおよびルーマニアとEUは加盟協議を行っているが、両国はEUによればいまだ基準達成にはほど遠いという。トルコは一種の特別地位にあり、加盟候補国とされているものの、加盟協議はいまだ開始されていない。

フェアホイゲン委員は、ある一定の時点で一つのグループとして受け入れられる保証は10ヶ国のどの国にもない。決定的なのは加盟基準であり、「政治的な割引はない」と述べた。ポーランドのヴラディスラフ・バルトシェフスキ外相に対して同委員は、ポーランドの第一陣の加盟を保証する政治的特例を考えようとするのは「幽霊の議論」であると述べた。「ポーランドはそんな必要はない。ポーランドは他の国々と同じ時点で加盟を果たすだろう。」

ドイツのヨシュカ・フィッシャー外相も、ポーランドが諸問題を克服して第一陣の加盟国となると確信していると述べた。ポーランドとの加盟協議における問題は、とりわけ農業分野における加盟基準の達成である。ドイツ政府は歴史的な理由からポーランドの第一陣の加盟に関心を持っている。しかしその理由からポーランドのために政治的割引を行うことについては、これまでいくたびも拒否してきた。

「ポーランドは『追い越し段階』に入った」。とりわけドイツの支援のお陰で、欧州の諸機構への完全な統合というポーランドの最大目標の実現が確実となった、とバルトシェフスキ外相は語った。同外相は、拡大後EUは新たな東の境界において新たな隣国との関係を調整する必要があることを強調した。東の境界は「新たな鉄のカーテンとなってはならない」。むしろ、短期出入国の規定などにより今後とも通過を許す境界のままでなくてはならない、と外相は主張した。

原題:Verheugen: Zeitgleiche Aufnahme von zehn Laendern in EU moeglich