2001年9月18日(火)00:14

EU拡大委員:「テロ事件後さらに迅速なEU拡大が可能」

ヴィリニュス(ロイター)

アメリカ合衆国のテロ事件は、EU拡大担当のギュンター・フェアホイゲン欧州委員の見解によれば、欧州連合のいっそう速やかな拡大を促す可能性があるという。先週火曜日のテロによって欧州連合(EU)の拡大プロセスは促進されるかとの新聞記者の問いに対して、フェアホイゲン委員は月曜日ヴィリニュスにおいて次のように答えた。「私はそう思う。影響はあるであろうし、それは良い影響となろう。」「アメリカの恐ろしい事件」は欧州統合の意義を明らかにした。統合は、欧州をその住民にとって安全なものにし、大陸を一つにし、平和、民主主義および経済的安定を保証する最善の方策である、と同委員は語った。

「私は、ここに拡大の根本的な意義があることに人々がこれで気づき、拡大に対する市民の賛同が高まることを期待している」とフェアホイゲン委員はリトアニアの首都ヴィリニュスで述べた。EUは現在リトアニアを含む10の東欧諸国およびマルタ、キプロスと加盟協議を行っている。最も先行している国々との協議は2002年に完了する予定である。これに関してEU各国の大統領・首相は、目標はこれらの候補諸国が2004年の欧州議会選挙に参加できるようにすることであると宣言している。

先週火曜日、4機のアメリカの旅客機がハイジャックされ、2機はニューヨークの世界貿易センターの双子ビルへ向かい、その後激突した。第3の旅客機は国防省に突入した。第4の旅客機はペンシルヴァニア州の野原に墜落した。死者は数千人に及ぶものと見られている。

原題:EU-Kommisar: Raschere EU-Erweiterung nach Anschlaegen moeglich