2004年9月6日(月)14:08
アンカラ/ブリュッセル(AP)
欧州委員会のギュンター・フェアホイゲン拡大担当委員はトルコに対し、EU加盟交渉開始について完全に公正な判断を行うと約束した。EUの判断は「公正、客観的、かつ誠実に行われ、瞠目すべき改革の進展を考慮することになろう」とフェアホイゲン委員は月曜日アンカラで、トルコのアブドラ・ギュル外相との会談を終えて語った。
「私たちは、いくつかの分野で問題が残っており、(改革の)実行が完了していないことを隠すつもりはない」とフェアホイゲン拡大委員は付け加えた。欧州委員会は10月6日に同委員を責任者として、トルコが加盟交渉開始の条件を満たしたか否かについての報告書を発表する予定である。もし条件を満たしたと判断されれば、今年末のEU首脳会議で交渉の開始が決定されるものと予測されている。
独立の専門委員会は月曜日ブリュッセルで、トルコが条件を満たしたならば加盟交渉を拒まぬようにと勧告した。ザクセンの州首相を務めたクルト・ビーデンコップフも委員に名前を連ねるこの「独立トルコ問題委員会」は、トルコの加盟がEUとその諸機構に根本的な変化をもたらすものではなく、その反対にEUもトルコの加盟で恩恵を受けるとの結論を下した。トルコが「欧州連合にしっかりと結びつけられたイスラムの国」になれば、ヨーロッパとイスラム世界の関係において決定的な役割を果たすことができる、と同委員会は判断している。
原題:Verheugen sichert Tuerkei Sachlichkeit zu