2004年9月11日(土)18:21

故郷放逐者同盟はドイツとポーランド両政府を批判

フランクフルト・アム・マイン(AP)

故郷放逐者同盟のエーリカ・シュタインバッハ議長は、ポーランド議会の戦時賠償要求が通るとは考えていない。ポーランド議会が金曜日に決議したドイツに対する賠償要求は、被放逐ドイツ人*)のポーランドに対する補償要求と同様、国際的に認められない、とシュタインバッハ議長は土曜日ヘッセンラジオ放送Hessischer Rundfunk に語った。

シュタインバッハ議長はまた、ドイツとポーランド両国の政府に対して厳しい非難を浴びせた。ポーランドの賠償要求は両国政府がこの問題でまったく無能無策であったことを示すものだ。鉄のカーテンの崩壊から15年も経ちながら、その間相互理解が可能であったはずなのに、何の解決策も見い出すことができなかったのだ、と議長は述べた。

シュタインバッハ議長はとりわけドイツ政府の「深刻な無能無策」を批判した。政府は、必要とあらば単独でも被放逐者に配慮した法的和解を導くという政策を怠った。おそらく政府は、当事者世代が死去すれば問題も消滅すると期待していたのだろう。だがその考えは間違いであることが明らかになった。ポーランドもベルリンの壁崩壊後、国内で法的和解を導くことを怠ったのだ、と議長は語った。

原題:Bund der Vertriebenen kritisiert deutsche und polnische Regierung

*)訳注:故郷放逐者同盟(Bund der Vertriebenen)は直訳すれば「(故郷を)放逐された人々の同盟」であり、旧ドイツ領から放逐されたドイツ人は正確には「被放逐者」となる。しかし慣行となっている訳語も考慮し、ここでは誤解の余地がない限り、被放逐者の意味で「放逐者」の語を充てることにする。




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