2004年9月14日(火)19:14
ワルシャワ(AP)
ポーランド政府は、ドイツに対して第二次大戦の賠償請求を行うよう求めた議会の要求を退けた。マレク・ベルカ首相は、賠償問題は最終的に決着がついていると述べた。ドイツのゲルハルト・シュレーダー首相は火曜日、ポーランド議会の決議は理性的なものとは言えないと述べた。一方でシュレーダー首相は、1945年にポーランドから放逐されたドイツ人の補償要求に対してあらためて拒絶を表明した。
プロイセン信託公社は、一部のドイツ人放逐者の補償請求をポーランドとEUの裁判所に提訴する意向である。この発表はポーランド国内で大きな不安を呼び起こし、先週金曜日の議会決議の引きがねとなった。
ポーランド政府はドイツに対する賠償請求についてはきっぱりと拒んだものの、一方で一点に関しては議会の決議に従う意向である。ヴロジミエシュ・チモシェヴィッチ外相は、ポーランドが第二次大戦中に蒙った損害をリストアップし、損害額を査定するのが望ましいと月曜日、閣議を終えて語った。外相は、プロイセン信託公社のポーランドに対する要求はおそらく「歴史的真実に関する知識と意識が消えつつある」ためであろうという見解を表明し、ポーランドは戦争の被害を査定することにより、あらためて真実を思い起こしてもらうつもりだと述べた。
シュレーダー首相はベルリンで、ポーランド議会の決議と同様、「奇妙なキリスト教民主同盟女性議員」の要求も退けられねばならない、と述べた。首相が指しているのは故郷放逐者同盟のエーリカ・シュタインバッハ議長である。私はキリスト教民主同盟が明確な言葉で彼女を批判するものと思うと首相は語った。シュタインバッハ議長はドイツとポーランド両国の政府に対して厳しい批判を浴びせ、とりわけドイツ政府の怠慢を非難していた。
原題:Warschau will keine Reparationszahlungen von Berlin