2004年9月24日(金)07:47
コペンハーゲン(AFP)
ジョゼ・マヌエル・デュラン・バローゾ次期欧州委員長は、EU加盟の前提条件に関するトルコとの論争が決着を見たことを歓迎した。私は10月6日に発表予定の欧州委員会の進捗状況報告書で、トルコの改革の状況に対して「客観的でバランスのとれた公正な」評価が下されるものと「絶対に確信している」とバローゾ次期委員長はコペンハーゲンでデンマークのアンデルス・フォグ・ラスムッセン首相との会談を終えて語った。
バローゾ次期委員長は、「欧州の平和にとって重要な」トルコのEU加盟について、戦略的理由から支持を表明した。これはまたイスラム世界に向けて、一つの国が宗教を理由に不利な扱いを受けることはないという「きわめて肯定的なシグナル」になろう、とも語った。
ラスムッセン首相はトルコの加盟展望について慎重な発言を行った。トルコ政府はEU加盟前になお多くの条件を満たす必要がある。改革を議会で可決するだけでは不十分であり、実際に実行に移さねばならない。トルコがいつの日かEU加盟を果たすか否か、今の時点ではまだ判断できない、と首相は語った。
先日、欧州委員会のギュンター・フェアホイゲン拡大担当委員は、トルコのレチェプ・タイップ・エルドアン首相とブリュッセルで会談を行い、もはやEU加盟交渉の障害はないとエルドアン首相に述べた。お返しにエルドアン首相は、トルコ政府は改革路線を堅持すると約束した。トルコがEU加盟に重要な意味を持つ改革プロセスを一時停止したことは、欧州委員会の不興を買っていた。欧州委員会による進捗状況報告書は、トルコ政府との加盟交渉開始に関する12月のEU首脳会談の判断材料になる。
原題:Barroso fuer EU-Beitrittsverhandlungen mit Tuerkei
f.m.s.V.