2006年9月13日(水)11:32

チェコはシェンゲン協定からの締め出しを批判

ブリュッセル(AP)

チェコ政府は、新規EU加盟10ヶ国に対し、域内の国境開放を定めたシェンゲン協定への速やかな加盟を認めるようEUに求めた。延期に至ったことは大きな懸念材料である、とチェコのアレクサンダー・ヴォンドラ外相は水曜日ブリュッセルで声明を発表した。チェコの外交筋によれば、パスポート審査なしの旅行が可能となるのは当初の予定より1年半遅れ、2009年の初めになるという。

この遅延によりEU条約の基本的な権利の一つがチェコには認められないことになる、とヴォンドラ外相は批判し、我が政府はシェンゲン規定への参入が「適切な期限内に」行なわれるよう強く要求していくと述べた。欧州委員会のフランコ・フラティーニ内務司法担当委員は、新規加盟10ヶ国はシェンゲン協定加盟の前に、国境管理を改善し、あらゆるEU基準を満たすよう一層の努力が必要であると述べた。対象となるのはチェコのほかに、スロヴァキア、ポーランド、ハンガリー、スロヴェニア、マルタ、キプロス、ならびにエストニア、ラトヴィア、リトアニアのバルト三国である。

原題:Tschechien kritisiert Ausschluss von Schengen-Regelung




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