2006年9月27日(水)15:46
ストラスブール/アンカラ(AP)
欧州議会はEU加盟に必要な改革の実行が進んでいないとしてトルコを批判した。とりわけキプロスの船舶や飛行機の入港拒否は加盟交渉を停止させる恐れがある、と水曜日に提出された欧州議会の報告書は警告している。欧州委員会はいわゆる加盟進展報告書を11月8日に発表する予定である。
欧州議会はトルコが関税同盟議定書をキプロスに適用していないことに加えて、トルコの刑法301条を問題視した。この条項によれば、トルコ共和国に対する侮辱や「トルコ性」Tuerkentumの誹謗が刑事罰となりうる。これは数多くのジャーナリストや作家、学者を告訴する手段として用いられてきた。欧州委員会もこの条項の撤廃を強い調子で要求している。
欧州議会は、第一次世界大戦中のアルメニア人迫害を民族虐殺として認めるよう求めた要求は取り下げたが、東の隣国であるアルメニアを外交的に承認し、経済封鎖を解除するようトルコ政府に要求した。
この議論の前日、欧州委員会はブルガリアとルーマニアの2007年1月加盟を条件付で認めるよう勧告した。欧州委員会のジョゼ・マヌエル・バローゾ委員長は、それ以外の候補国の受け入れ計画はEU憲法問題の解決まで延期するよう主張した。
一方トルコの議会は、EUの要求する少数民族学校の改革法案を可決したが、中心的規定は削除した。火曜日に可決されたこの法案によれば、少数民族の学校には外国人生徒の通学は認められない。ギリシャ系、アルメニア系、ユダヤ系少数民族の設立した学校はトルコ出身の生徒にしか開かれない。
原題:Europaparlament fordert weitere Reformen in der Tuerkei