2009年9月11日(金)14:47

クロアチアとスロヴェニアはEU加盟をめぐる紛争を解決

リュブリャナ(AP)

クロアチアはスロヴェニアとの合意が成立したことにより、28番目のEU加盟国となる望みが再び見えてきた。旧ユーゴスラヴィアから独立した両国は金曜日、18年前の多民族国家ユーゴの崩壊から続く両国間の国境論争がクロアチアのEU加盟交渉の妨げになってはならないとの意見で一致した。

クロアチアのヤドランカ・コソル首相はスロヴェニアのボルト・パホル首相との会談を終え、私はクロアチアが問題の文書−そこにはアドリア海の国境線の地図も含まれる−を加盟申請文書から除外する旨EU議長国スウェーデンにファックスで伝えた、と述べた。EUは調停案がクロアチアからもスロヴェニアからも拒否されたことを受け、この問題に関する仲介の試みを今年停止している。スロヴェニアはすでにEU加盟国である。

コソル首相は、国境紛争はもはや加盟交渉ではまったく問題にならないであろう。私はEUとの加盟協議が今月中にも再開されるものと期待している、と語った。パホル首相は「今日は私たち両国が勝利者となった日だ」と述べた。

スロヴェニアがアドリア海で有する海岸線は25kmに満たない。国境紛争ではスロヴェニアの公海への通行権と国境のいくつかの村の帰属が問題となっている。クロアチア政府とスロヴェニア政府の歩み寄りは、加盟交渉が阻止されたことなどからクロアチアのイーヴォ・サナーデル首相が辞任し、可能になった。

オーストリアのミヒャエル・シュピンデルエッガー外相はリュブリャナの合意を讃えた。「クロアチアの(加盟)交渉のタイムスケジュールだけでなく、長期的にはEUのバルカン半島政策の信頼性が問われているのだ」と外相は語った。

原題:Kroatien und Slowenien legen Streit ueber EU-Beitritt bei




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