2009年9月22日(火)17:47

ドイツの実質EU拠出額は13億ユーロ増加

ブリュッセル(AP)

ドイツのEU拠出金は昨年度およそ13億ユーロ増加した。これは欧州委員会が火曜日ブリュッセルで発表した2008年の予算報告から明らかになったもの。それによればドイツは昨年、配分額を差し引きおよそ78億ユーロを実質的に拠出したことになる。これは2007年の実質拠出額65億ユーロを大幅に上回っている。

実質拠出額が増えたおもな理由は、ドイツに支給された2008年度のEU補助金が前年度よりずっと少なくなったためである。2007年にはおよそ125億ユーロが支給されたのに対して、昨年は約112億ユーロにとどまった。

ドイツに対するEU補助金減額の理由はEUの東方拡大である。2004年の新規10ヶ国の加盟ならびに2007年のブルガリアとルーマニアの加盟により、東ドイツ諸州やルール工業地帯以上に構造改革基金を必要とする貧しい国々の数が増えたためである。支援計画は通常数年にわたるため、支給対象地域の変更の影響が今になって大きく現われたのである。従来のドイツの支給地域への補助金は昨年度は12億ユーロ減額され、31億ユーロとなった。

ドイツのほかにフランス、イタリアという二大実質負担国も前年度にくらべて2008年の実質拠出額が増加した。一方、2007年にはドイツに次ぐ第2位の実質負担国であったイギリスは、2008年には9,930億ユーロの拠出にとどまった。そのおもな理由は、イギリスは銀行分野の重要性が高いため、ヨーロッパ大陸よりも早く金融危機の影響を受け、2008年にはすでに経済が収縮し始めていたことによる、と欧州委員会筋は説明している。各国のEU拠出金は国内総生産で算定される。

原題:Nettobeitrag zum EU-Haushalt um 1,3 Milliarden Euro gestiegen




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