2001年5月17日(木)15:43
ルクセンブルク(AP)
ヨーロッパにおける外国語教育の開始時期はきわめて異なっている。ルクセンブルクではすでに6歳児に外国語が必修科目となっているのに対し、フランスとイギリスでは11歳、ベルギーのフラマン語圏では12歳である。最も教えられている外国語は群を抜いて英語である。これは、ルクセンブルクの欧州共同体の統計局であるユーロスタットが木曜日に発表した報告から明らかになった。
調査が行われたのは1998年から99年の状況で、欧州連合の加盟国だけでなく加盟候補国およびヨーロッパ自由貿易連合(EFTA)の加盟国についても調査された。調査によれば,ノルウェーとマルタでは6歳から外国語の授業が開始されるのに対し、アイスランド、ブルガリア、ポーランドおよびスロヴェニアでは11歳でようやく始められる。この統計によればドイツでは通常10歳から最初の外国語の授業が始まり、94パーセントの生徒は英語が最初の外国語である。
EUおよびEFTA全体では英語は90パーセントの6年生と7年生の時間割に組み込まれている。しかし、ルクセンブルクでは第6学年で53パーセントにすぎない。同国では最初にフランス語(97パーセント)とドイツ語(96パーセント)が教えられており、これに自国のルクセンブルク語を加えた3ヶ国語がこの小国の公用語とされている。ベルギーでは約40パーセントの生徒しか第6学年で英語を学ばず、代わりに、フランス語を母語とする生徒、フラマン語を母語とする生徒はそれぞれ互いの民族集団の言語を学ぶことになっている。しかし第7学年になるとほとんど100パーセントが英語の授業を受ける。
フランス語とドイツ語はEU15ヶ国では、それぞれ33パーセント、13パーセントの生徒の第一外国語となっている。ルクセンブルクとベルギーのフラマン語圏を除けば、フランス語学習の割合はギリシャが81パーセントと圧倒的に高い。同国では同時に99パーセントの生徒が第6学年で英語を学んでいる。最もドイツ語が教えられているのはデンマークで、60パーセントの生徒が第6学年で学び、第7学年になると83パーセントにのぼる。両学年で英語は全生徒の必修科目となっている。
EU加盟候補国では英語はそれほど優勢ではない。たとえばハンガリーでは英語を第一外国語に学ぶ生徒は33パーセントに過ぎず、36パーセントはドイツ語を選択している。この比率はチェコでは54パーセント対46パーセント、スロヴァキアでは58パーセント対53パーセントとなっている。フランス語はルーマニアで大きな位置を占め、80パーセントの生徒が学んでいる。またキプロスでは100パーセントが学習し、英語と肩を並べている。
原題:Fremdsprachen in Europa sehr unterschiedlich gelehrt
Erster Unterricht zwischen sechs und zwoelf Jahren - Englisch dominiert ganz eindeutig