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2001年9月28日(金)11:23
ケルン(dpa)
全世界のノーベル平和、文学賞の受賞者達はアフガニスタンにおける戦争に反対する意見を述べた。1984年にノーベル賞を受賞した、南アフリカの大司教ディスモンド・ツツはドイツ第一放送の報道番組「モニター」(木曜20:15)において「アメリカはおそらく暴力の連鎖を引き起こすようなことをしてしまうだろう」と言った。《この様な戦争に対して再び報復が行われるということは確かである》
1999年のドイツのノーベル文学賞受賞者、ギュンター・グラスもその番組で「私は戦争を認めない、なぜなら報復は重要な問題を忘れさせるからだ」と言っている。すなわち、《この犯罪に関してどの様な責任を我々は負うのだろうか、そしてどのようにしてこの憎しみはこれほどまでに高まることができたのか》。リューベックでの集会でもまたグラスはすでに火曜日の晩に警戒を促した。《アメリカとの友情には、何か間違いをしようとしたその時、アメリカを止めることも必要である。》とその作家は言った。
1999年の南アフリカのノーベル文学賞受賞者のナディーネ・ゴーディマーも同じく懸念を述べている《戦争はさらに多くの問題を生みだすばかりである、新しい境界、新たな難民を生み出す》彼女はアメリカ大統領、ジョージ・W. ブッシュのテロ後の《好戦的な》発言を批判した。
1987年のノーベル平和賞の受賞者でコスタリカの元大統領、オスカー・アリアス・サンチェスは、中央アメリカ平和の為のプランを立案することでノーベル平和賞を受賞したが、 《未開発そして貧困に打ち勝つことに成功していない国々に対して、より重い責任を示すこと》を要求した。
1997年にノーベル文学賞を受賞した、イタリアのダリオ・フォーが言うには、《平和に尽力し、こうした状況における西側の責任を批判した場合に、テロリストの支援者として見られるようになる》。
原題:Nobelpreistraeger warnen USA vor Gewaltspirale durch Krieg
(C)城野将士2001