2000年10月26日(木)17:52

EU市民のユーロに対する支持は揺らぐ

今春の調査では共通通貨に対する支持はわずか58パーセント ― 
EUの東方拡大も同様に市民の支持を得ていない

ブリュッセル(AP)

EU諸国の市民の間でユーロの支持率が減少している。これは木曜日に発表されたアンケートの結果から明らかになった。アンケートは4月と5月にEU全域で実施された。それによれば調査した16,000人のうち単一通貨に賛成と答えた者は58パーセントにとどまった。1999年1月の決算通貨としてのユーロの導入以前はなお64パーセントの支持率があった。

ユーロ支持率が最も高かったのはイタリアで、81パーセントが支持すると答えた。ルクセンブルクとベルギーでも76パーセント、スペインは75パーセントであった。ドイツのユーロ支持率は50パーセントで、全体の後方に位置する。支持率が最も低かったのはスウェーデンの38パーセント、イギリスの22パーセントであった。この両国は通貨同盟に参加していない。世論調査専門家はユーロに対する懐疑の原因として通貨の弱さを挙げている。

EUの東方拡大に対しても大多数のEU市民は懐疑的な態度をとっている。計画中の東欧諸国のEU加盟が優先的課題と考えるものはわずか27パーセントであった。拡大に対する支持が特に低いのがドイツで、旧西独地域では21パーセント、旧東独地域ではわずか19パーセントしか東方拡大を支持していない。同様に支持率が低いのがフィンランドとスペインで、拡大を支持すると答えたのは21パーセントに過ぎなかった。これに対し、ギリシャでは53パーセント、またデンマークでは57パーセントが東欧諸国の加盟を支持した。アンケートの統計上の誤差率は3,1パーセントと発表されている。

原題:Unterstuetzung der EU-Buerger fuer Euro schwindet
Nur 58 Prozent waren im Fruehjahr fuer Gemeinschaftswaehrung -
Osterweiterung ebenfalls mit wenig Rueckhalt in Bevoelkerung




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