2001年4月11日(水) 17:01

シラク大統領とジョスパン首相はEUの将来に関する新たな議論を始める意向

パリ(合同経済サービス/AFP)

フランスは欧州連合(EU)の再編成をめぐる議論にこれまでよりも積極的に関与する意向である。ジャック・シラク大統領とリヨネル・ジョスパン首相の間の意見調整を経て水曜日パリで発表された声明では、EU諸機構の将来に関し「できるだけ広範な」議論を行うことが勧められている。シラク大統領とジョスパン首相はこの数週間たびたびドイツのゲルハルト・シュレーダー首相およびヨシュカ・フィッシャー外相と会談し、欧州政治の再考察を行ってきた。去る12月のニースのEU改革首脳会議ではパリ−ベルリン間の意見の相違が露呈した。フランス政府はこれまで、フィッシャー外相が昨年5月にベルリンで提唱したEU連邦構想EU-Foederationsplan をめぐる議論に応じなかった。エリゼ宮と首相府の発表によるこの声明では、「国家のあらゆる構成要素」が欧州諸機構をめぐる議論の対象とされる、とある。議論にはフランスの議会をはじめ労使の代表、大学および各種団体の参加も求められている。フィッシャー外相の連邦構想にはとりわけフランス外相ユベール・ヴェドリヌ外相が懸念を表明している。ジョスパン首相は、フランスのEU議長期間中はもっぱらニース首脳会議の準備のために議長職を利用し、欧州のさらなる統合プロセスの展望については言及を避けていた。

原題:Chirac und Jospin zu neuer Diskussion ueber Zukunft der EU bereit