2002年4月5日(金)19:14

ジョスパン首相:「欧州建設のために独仏協力を」

ベルリン(ロイター)

フランスのリヨネル・ジョスパン首相は欧州建設のために一層緊密な独仏協力を主張した。

私は、欧州統合プロジェクトの新たな基盤構築に向けて、両国関係に新たな息吹を与えるよう提案する、とジョスパン首相は金曜日の晩、ベルリンで語った。「欧州の建設は過去において常に独仏協力の中心を占めてきたし、この事情は現在も変わらない」。「われわれは大規模なEU拡大を欧州再統一の具体的な証しとして成功に導かねばならない。」そのためには、ドイツが再統一の際に示したような勇気と野心が必要である、と社会党所属の同首相は述べた。

目前に控えたフランスの大統領選挙で勝利を収めたならば、「新たな共同のプロジェクト、および欧州の優先課題と欧州の将来像についての共同見解を通して、われわれの協力関係に政治面から新たなエネルギーを与えるよう」努力するつもりである。共同の努力の最終的な目標は、欧州憲法の形で欧州の未来像を具体化させることでなければならない。フランスとドイツは、共に欧州連合(EU)と加盟国間の権限を整理し、明確化をはかることで合意している、とジョスパン首相は語った。さらに首相は、両国が様々な分野で関係を強化すべきであると主張し、一例として共通の外交・安全保障政策の質的な飛躍向上を挙げた。ドイツとフランスは、2003年1月の両国の友好条約40周年記念までに実質的な成果を挙げるよう努めるべきである、とジョスパン首相は述べた。

原題:Jospin:Deutsch-franzoesische Kooperation fuer Aufbau Europas