2002年4月16日(火)18:34

ジスカールデスタン議長:「将来像会議は効率的なEU外交政策を求める」

ブリュッセル(合同経済サービス/AFP)

欧州連合(EU)は外交問題に関して加盟国政府との協議なしに直接EUの名において発言できる唯一の代表者を持つべきである。これを、3月から会合を重ねているEU諸条約の改革会議(将来像会議=訳者)は要求することになろう、と同会議のヴァレリー・ジスカールデスタン議長は火曜日、ブリュッセルで語った。すべての加盟国ならびに加盟候補国の政府および議会の代表による二日間の協議を終え、ジスカールデスタン議長は、来年の中頃までに協議を行う改革会議は共通の外交政策をどのように実行に移すべきかという問題に関しても具体的な提案を行う予定である。賞賛に値する努力にもかかわらず、EUは9月11日のテロと中東危機に際して充分な力と一体性を発揮できなかった。将来の欧州には統一的に外交を司るメカニズムを導入する必要がある。このメカニズムにより、効率的で迅速なEUの外交問題での対応を実現せねばならない、と主張した。昨年12月のEU首脳会議で設置が決まった将来像会議は、来年の夏までにEU諸条約と機構規定の抜本的な改革案を作成する意向である。改革案はその後、各国首脳の採決に委ねられる予定である。

原題:Giscard: Konvent fordert effiziente Aussenpolitik der EU