2002年4月17日(水) 

欧州委員会は将来像会議に市民アンケートの結果を提出

欧州市民の大多数は欧州憲法を望む

ブリュッセル(『ヴェルト』紙)

欧州委員会は、欧州の将来像に関する市民の希望をEU改革会議(将来像会議)に託した。ブリュッセルに本部を置く同委員会は、欧州市民の大多数が欧州憲法を望んでいるというアンケートの結果を、将来像会議の会合の席で同会議に提出した。回答者の67%が憲法のような欧州連合の基本法を望んでいるのに対し、反対はわずか10%であった。

ドイツにおいてもこの代表調査で市民の三分の二以上がEU憲法に賛成と答えた。EU憲法の考えに対して最も批判的なのはフィンランドとデンマークであるが、その両国でも賛成が反対を上回った。将来像会議は来年の夏までにEU諸機構の改革案を発表することになっている。この提案を欧州憲法の基礎とするか否かに関してはこれまでのところ議論が分かれている。

アンケートの回答では、市民は一連の政治分野で「一層の欧州統合」を支持している。たとえば71%の人々が外交を加盟15ヶ国が共同で取り組むべき課題と答えたのに対し、外交を国民国家の任務とした回答は22%に留まっている。また貧困の調査・撲滅も大多数の人々が欧州共同の課題と見なしている。
(ドイツ通信社)

原題:EU-Kommission legt dem Konvent Buergerwuensche vor
Die grosse Mehrzahl der Europaeer wuenscht eine europaeische Verfassung