2004年4月20日(火)16:59

ブレア首相はEU憲法を問う国民投票の実施を発表

ロンドン(AP)

イギリス国民は国民投票で欧州憲法の批准を行うことになった。これはトニー・ブレア首相が火曜日議会で発表したもの。ブレア首相はこれによりEU憲法に対する姿勢を転換することになる。これまで首相は、野党の要求する国民投票の実施を頑なに拒否していた。

「いよいよ、この国、イギリスが、欧州の意思決定の中央で中心となる意思があるのか否かを最終的に決断する時が来た。EUの指導的な一員の同盟国となるのか、それとも脇役になるのかという我々の運命を決める時である」とブレア首相は発言した。

野党保守党のマイケル・ハワード党首は、ブレア首相の心変わりを歓迎した。欧州統合懐疑派の保守党は、EU憲法が国の主権を制限すると主張している。同党はすでに国民投票を欧州議会選挙の重要テーマとする旨を表明している。

イギリスの国民投票は2005年5月の議会選挙前の実施は考え難い。投票の結果は専門家でも予測がつかないという。

前回のイギリスの国民投票は1975年に行われ、テーマはおなじく、当時はまだ欧州経済共同体と呼ばれていたEUであった。当時はハロルド・ウィルソン首相が国民から欧州経済共同体に残留するとの承認を取りつけた。イギリスは1973年に欧州経済共同体に加盟しており、国民投票では67パーセントの国民が残留を支持した。

欧州憲法草案については目下欧州連合内で協議が行われている最中である。憲法の目的は、決定プロセスを5月1日以降25ヶ国に拡大するEUに適合させることである。憲法の発効には全加盟国の批准が必要とされる。デンマーク、アイルランド、ルクセンブルクはすでに国民投票を実施する意向を表明している。またオランダ、ポーランド、イタリア、スペイン、ポルトガルは国民投票を検討中である。

原題:Blair kuendigt Referendum zu EU-Verfassung an




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