2006年4月11日(火)13:27
シュトゥットガルト(AP)
ドイツ国民の多数は依然欧州連合を懐疑的に見ており、欧州連合の影響力拡大を望む国民は5分の1に過ぎない。これは『リーダーズダイジェスト』誌が火曜日にシュトゥットガルトで発表した世論調査の結果から明らかになったもの。39パーセントはEUの影響力の縮小を望んでおり、36パーセントは今の状態で良いと答えている。ドイツでのEUの影響力の拡大を望む答えはわずか20パーセントに過ぎなかったと同誌は報じている。
この全体的には否定的な回答について、世論調査ではさまざまの理由が挙げられている。ドイツ国民の87パーセントはEUでは官僚主義がはびこっていると見ている。83パーセントは補助金の分配が公平でないと考えている。また79パーセントはドイツのEU拠出金が多すぎると答えている。信頼性の低さは情報不足にも一因がある。ほぼ3分の2(61パーセント)の回答者が欧州憲法について充分な情報がないと感じている。
EUはとりわけ安全保障政策でドイツ国民の支持を得ている。回答者の半数(ちょうど50パーセント)が安全保障問題でEUを「非常に高く」あるいは「きわめて高く」信頼していると答えた。『リーダーズダイジェスト』誌によれば、この調査は7800人のドイツ人を対象に行われた。
原題:Deutsche betrachten EU laut Umfrage nach wie vor mit Skepsis