2008年4月9日(水)23:11
ウィーン(AP)
オーストリア議会は水曜日の夜遅く、EU改革を定めたリスボン条約の批准を承認した。アルフレート・グーゼンバウアー首相は白熱した討論の中で、批准はオーストリアとEUにとって「重要で必須の正しい一歩」であると述べた。リスボン条約に対する賛成多数は票決前から確実と見られていた。
連立与党の社会民主党(SPOe)と国民党(OeVP)ならびに野党緑の党は条約批准を支持した。一方、右翼の自由党(FPOe)とオーストリア未来同盟Buendnis Zukunft Oesterreich (BZOe)は批准に反対した。両党は批准を問う国民投票が実施されないことを批判した。グーゼンバウアー首相は野党に対し、国民の不安を煽るのではなく、国民と率直かつ誠実な議論を行うよう呼びかけた。火曜日の晩、議会の前にはおよそ1500人の人々が集まり、リスボン条約反対を表明した。
これまでマルタ、ハンガリー、スロヴェニア、フランス、ルーマニアが批准を済ませている。* アイルランドでは加盟国中唯一国民投票が実施される。投票は6月の第2週と予測される。
原題:Parlament in Wien stimmt EU-Reformvertrag zu
*訳注:批准を終えているのはこの5ヶ国に加えて、ブルガリア(3月21日)とポーランド(4月2日)の計7ヶ国である。