2001年12月10日(月) 18:04

ドイツとフランスの国会議員がEUにおける議会の権限拡大を主張

ティールゼ議長は「自動批准装置」からの脱却を望む

パリ(AP)

EU首脳会議を控えて、ドイツとフランスの議会が初めて共同の声明を発表した。欧州統合のプロセスには一層の議会色を加えることが必要である。各国の国会はこれまで「自動批准装置」の役割に限定されていた、とヴォルフガング・ティールゼ連邦議会議長は月曜日、パリで語った。

ベルギーのラーケンにおけるEU首脳会議を数日後に控え、ドイツ連邦議会の欧州委員会とフランス国民議会の外務委員会は、EU閣僚理事会に対し、2004年政府協議の準備のために強力な改革会議の設置を求める声明を可決した。この会議を「国会議員の気晴らしの遊び場」に格下げしてはならない、と連邦議会欧州委員会のフリートベルト・プフリューガー委員長は釘をさした。

将来はすべての欧州レベルの条約「およびこれに伴い欧州憲法の」あらゆる変更や改正は「国会議員が多数を占める改革会議によって」行われるべきである、とラーケン首脳会議に宛てた共同声明は勧奨している。ティールゼ議長とフランスのレイモン・フォルニ国民議会議長は、拡大後の欧州連合においてもドイツとフランスの関係が重要となることを強調した。

EU改革会議の発足はラーケン首脳会議で決定される予定である。同会議を構成する各国政府、議会、欧州議会および欧州委員会の代表者は3月に任務を開始することになっている。改革会議の任務は、EUの更なる改革を推進し最大で12の新規加盟国の受け入れ態勢を整える2004年の次期政府協議の準備である。

原題:Deutsche und franzoesische Abgeordnete pochen auf mehr Rechte in EU
Thierse will weg von Rolle als "Ratifikationsmaschinerie"