2005年12月3日(土)12:46

シュタインブリュック独財務相はドイツのEU拠出金の引き下げを要求

フランクフルト・アム・マイン(AP)

EU中期予算計画をめぐる問題で、ドイツのペール・シュタインブリュック財務相はドイツの実質負担額を引き下げるよう求めた。「私たちの実質負担金は引き下げる必要がある」と社会民主党(SPD)所属の財務相は『ヴェルト日曜版』Welt am Sonntag に語った。EUはドイツ政府にマーストリヒト基準を遵守するよう勧告しながら、「その翌日にはドイツの実質負担額の増額を検討する。これは矛盾であり、私たちはこの矛盾を解消しなくてはならない」、とシュタインブリュック財務相は主張した。

欧州委員会のジョゼ・マニュエル・バローゾ委員長は、EU中期予算問題は12月15日と16日の首脳会談で解決しなくてはならないという見解を表明した。「万一今後数週間で合意が得られなければ、多くの分野で支払いが停止する恐れが出てくる。新たなプログラムのスタートも危うくなる」。27ヶ国を抱えたEUは最低限の予算では前進できない。予算は連帯と新たなチャンスおよびイノベーションを保証するものだ、とバローゾ委員長は『南ドイツ新聞』Sueddeutsche Zeitungへの寄稿で主張した。

これに対し、シュタインブリュック財務相は加盟国が負担可能なEU歳出の上限を求めた。ドイツには再統一や改革計画アジェンダ2010のような特殊事情がある、と財務相はドイツが今年4年連続で遵守できなかったマーストリヒト規準を踏まえて語った。シュタインブリュック財務相は、2007年は財政赤字が国内総生産の3パーセント以内に留まるとの予測を表明した。

原題:Steinbrueck fordert Senkung der deutschen EU-Nettobeitraege




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