2005年12月6日(火)12:17
ブリュッセル(AFP)
ドイツのシュタインブリュック財務相(社会民主党)は、EU中期予算計画に関するイギリスの提案は合意の見込みが薄いとの見解を表明した。ドイツはまだこの予算案の評価検討を終えていないが、今の形では加盟国から承認される「見込みは薄い」という印象を受ける、と財務相は述べた。
シュタインブリュック財務相は懐疑的見解の理由として新規EU加盟国の立場を挙げた。また、「オランダやフランスの立場を考えれば、西欧のいくつかの国々」も承認しないものと考えられる。それゆえ来週のEU首脳会議でこの提案が承認される可能性は「きわめて低い」、と財務相はブリュッセルで開かれたEU財務相理事会の枠外で語った。
イギリス政府は月曜日、2007年から2013年までのEU中期予算について、総額をこれまで議論されてきた額からおよそ200億ユーロ削減する案を発表した。イギリス政府はこれと引き換えに、イギリスのEU拠出金割引について譲歩する意向を初めて示した。イギリスはフランスなどより農業補助金の恩恵に与らないという理由で、1984年以来拠出金の割引を認められている。6月のEU首脳会議では、おもにこの二つの問題を結びつけたことにより、中期予算交渉が決裂している。
原題:Steinbrueck bei Londons EU-Finanzvorschlag skeptisch