2006年12月15日(金)01:07

EU首脳会議


EU議長:「加盟候補国は規則を守る必要あり」、バローゾ委員長:「私たちは意思決定プロセスを改善する、ユンケル首相は機構改革の必要性を主張

ブリュッセル(AP)

ブリュッセルで開かれているEU首脳会議で各国首脳は拡大プロセスをさらに厳しくチェックするよう主張した。今後いずれの拡大ラウンドでも重要視されるのは、「加盟候補国が規定を守ることである。加盟基準には厳格に従わねばならない」とEU議長を務めるフィンランドのマッティ・ヴァンハネン首相は木曜日の晩の協議を総括した。欧州委員会のジョゼ・マヌエル・バローゾ委員長は、「私たちは加盟プロセスの質の向上を図る」と約束した。

加盟候補国がすべてのEU基準を厳格に守ることに加えて、EU自らの受け入れ能力も保証されねばならない、とバローゾ委員長は語った。「私たちは自らの統合能力や行動能力を確保する必要がある。これが私の言う新たな拡大のコンセンサスとして意見の一致を見た立場であると考える。」

これに関する具体的な決定は(今日)金曜日に持ち越される。ルクセンブルクのジャンクロード・ユンケル首相によれば、木曜日の協議では若干の意見の相違も明らかになった。イギリス、スウェーデン、ポーランドなどが速度を落とさず拡大を続けるよう主張したのに対して、ユンケル首相や他の何人かの首脳はむしろEUの行動能力を重視したという。「私たちは西バルカン諸国の加盟候補国入りを支援するとは言え、EUの改革なしにクロアチア以外の国の新規受け入れが可能であるとは考えていない」とユンケル首相は述べた。

この文脈でユンケル首相はEU憲法条約を強く支持し、フランスとオランダの批准拒否にもかかわらず、すでに18ヶ国*が批准を済ませたことを強調した。これらの国はもっと自負を持たねばならないとユンケル首相は求めた。それゆえルクセンブルクはスペインとともに、来年1月中旬にマドリードで「憲法の友」Freunde der Verfassungという会議を開催することを計画していると首相は述べた。

原題:EU-Ratspraesident: Beitrittslaender muessen sich an Regeln halten Barroso: Wir werden Prozess verbessern - Juncker betont Bedeutung einer institutionelle




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