2006年12月23日(土)09:09
ハンブルク(AP)
ドイツのEU議長国就任を一週間後に控えて、欧州委員会のジョゼ・マヌエル・バローゾ委員長はEU憲法救済に過大な期待を掛けぬよう戒めた。『ビルト日曜版』紙Bild am Sonntagによれば、「EU憲法は現在の形ではもはや発効できないだろう。また私たちはそれを偽るべきではない」。今後はEU憲法の価値や原則、実質を保持することが求められる。とりわけ意思決定メカニズムをできるだけ早く修正することが必要だ、と委員長は述べた。
バローゾ委員長は議長国ドイツがこの方向で重要な前進を図ってくれるものと信じていると述べたと同紙は報じている。ドイツのアンゲラ・メルケル首相は憲法プロセスの再生をEU議長国任期中の中心課題と述べている。現在EU憲法はフランスとオランダの国民投票による批准否決を受けて凍結されている。
原題:Barroso warnt vor falschen Hoffnungen auf Rettung der EU-Verfassung