2006年12月29日(金)14:44

ルクセンブルク首相:「2009年までのEU憲法成立は非現実的」

ベルリン(AP)

ルクセンブルクのジャンクロード・ユンケル首相は、2009年の欧州議会選挙までにEU憲法の発効を求めたドイツのアンゲラ・メルケル首相の要求を非現実的と評した。ユンケル首相は、ベルリンの『ターゲスツァイトゥング』紙tageszeitung(土曜版)とのインタビューで、「新たな条約が2009年の欧州議会選挙までに成立することは望ましいが、私は現実的とは思わない」と述べた。

あわせてユンケル首相は、来年1月1日に始まるドイツのEU議長国任期に過大な期待を掛けぬよう戒めた。「メルケル氏の仕事は、一つ一つの加盟国の意見に耳を傾け、これらの国々が憲法条約の何を肝要と考えているかを探り出すことになろう。」

ドイツ政府は来年6月の議長国任期満了までに、憲法再生に向けた実質的な提案を含むロードマップを発表する意向である。EU憲法は2005年のフランスとオランダの国民投票による批准否決を受けて凍結されている。

ユンケル首相は、フランスとオランダの政府に対して、もういいかげんに自国の憲法批准失敗の理由を発表する時期であると要求した。「そうしないと条文修正に関する議論もできない」。「憲法条約を拒否した国々が今後の進め方を決める」のは承服しがたい、とユンケル首相は語った。

ルクセンブルクとスペインは、すでにEU憲法を批准した18ヶ国を1月のマドリードでの会合に招待している。

原題:Juncker: Fertigstellung der EU-Verfassung bis 2009 unrealistisch




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