2008年12月10日(水)14:43
ブリュッセル(AP)
欧州議会のヨー・ライネン議員はEU改革リスボン条約をめぐる議論で、アイルランドに過度の譲歩を行わぬよう警告した。(明日)木曜日のブリュッセルEU首脳会議では、アイルランドの国民投票で否決されたリスボン条約救済の道を見出さねばならないのは確かである、とドイツ社会民主党(SPD)所属のライネン議員は水曜日に認めたが、アイルランドに譲歩する形で欧州委員会のスリム化を断念するという、欧州委員会のジョゼ・マヌエル・バローゾ委員長の提案については、きっぱりと拒否した。
「すべての加盟国が1名の委員を出す」ことに固執するのは「受け容れられない」と欧州議会憲法委員会の委員長を務めるライネン議員は述べた。「27名の委員よりも、18名の委員で構成する方が実行力のある強力な欧州委員会になる。この問題で欧州議会や他の加盟国は譲歩すべきではない。」
世論調査によれば、リスボン条約に対するアイルランド国民の反対は、欧州委員会がスリム化されれば自国の委員を送れなくなるという懸念に由来するという。それゆえバローゾ委員長は火曜日、加盟国が欧州委員会のスリム化を断念するよう提案した。しかし、すべての加盟国で批准手続きをやり直さずに条約を修正することが可能かどうか、EU専門筋では議論がある。批准は加盟全27ヶ国中25ヶ国で終わっており、ほぼすべてのEU加盟国政府は批准の仕切りなおしを回避したい意向である。
原題:Leinen: Verkleinerung der EU-Kommission unverzichtbar