2000年12月11 日(月)11:10

ニースEU条約に対して反応が分かれる


オーストリアは妥協案のシグナル効果を評価 − イギリスの保守党は「誤った方向へ進むもの」と批判

ロンドン(AP)

ニースEU条約はヨーロッパで反応が分かれた。オーストリア政府の欧州連合拡大担当官エアハルト・ブーゼクは合意された妥協案を称え、そのシグナル効果が具体的成果よりも重要なのだと評価した。これに対しイギリスの保守党は、月曜日の早朝に合意に至った条約を誤った方向へ進むものとして批判した。EU各国の首脳は閣僚理事会の多数決比率の改正で合意し、一連の条約案を承認した。

ブーゼク担当官は「ドイツ・ラジオ・ベルリン」で、長期的には欧州連合は「各国間の平等と各国規模を結びつける」べく欧州議会に併設する形で上院を設けざるを得なくなるであろう、と述べた。同時に同担当官は小国間に不安を引き起こしたとして、大国と小国の間の対立を批判した。もし国民国家の重要性をめぐる争いが常に優先されるようなことになれば、永続的な統合などはありえないと国民党所属のブーゼク担当官は語った。ブーゼクはまた、オーストリアはEUと加盟候補国の仲介者の役割を担うことができると述べた。

イギリス保守党の外交担当スポークスマン、フランシス・モードは、ニース条約の最も失望する点はすべての措置が同じ方向を指しているという点であると述べた。「万事が政治的統合、すなわち欧州統合の深化と強化を志向しており、これは誤ったアジェンダである」と同スポークスマンはBBC放送に対して語った。今は多数に対してさらなる分野で少数派を抑える力を認める時ではない。「これは調和でなく不一致を生む。統一でなく分断を招く」。この条約はすみやかなEU拡大の可能性には何らつながらない、とモードは批判した。

閣僚理事会の票の再配分は、EU首脳会議をいくたびも決裂の瀬戸際まで追い込んだ問題であった。議長国フランスは何度も妥協案を作成し直し提示したが、最後まで数ヶ国の小国とりわけベルギーの抵抗にあった。新たな条約では、各国の人口比をより正確に反映させるべく閣僚理事会の総票数を大幅に増やしている。将来の持ち票は最少の3票から最高の29票となる。ドイツ、フランス、イタリアおよびイギリスの4大国はそれぞれ29票、最小のマルタには3票が配分される。

原題:Geteiltes Echo auf EU-Vertrag von Nizza
Oesterreich lobt Signalwirkung des Kompromisses - Britische Tories kritisieren "Schritt in die falsche Richtung"