2002年2月11日(月)04:01

EU改革会議のグロッツ委員は「ヨーロッパの停滞」に警鐘

ザールブリュッケン(AP)

EU改革会議のドイツ代表ペーター・グロッツの見解では、新たな改革会議はとりわけ欧州連合の機能不全を回避する必要がある。東方拡大後、場合によっては25ヶ国にまで膨れ上がった後も、現在の決定プロセスに変更がなければ、「ヨーロッパの停滞」Stagno-Europaが生じる、と社会民主党(SPD)前事務局長グロッツは『ザールブリュッケン新聞』(月曜版)に語った。総体的に見て、この会議でEU改革の成案を得る「チャンスは充分」あると考える、とグロッツ委員は述べた。

しかしドイツは「身の丈以上を望まず、合意できる欧州統合を見極める」必要がある。私自身が支持する欧州連邦国家europaeischer Bundesstaat は合意を得られない。むしろ現実的なのは、ヨシュカ・フィッシャー外相が提唱したような国民国家の連邦 Foederation der Nationalstaaten である、とグロッツ代表は主張した。28ヶ国の105名の代表から成るEU改革会議は2月28日にブリュッセルで発足する。

原題:EU-Konventsmitglied Glotz warnt vor "Stagno-Europa"