2002年2月21日(木)21:35
ハーグ(ロイター)
EU改革会議の発足を1週間後に控え、イギリスのジャック・ストロー外相はEU議長の輪番制廃止を主張した。
輪番制は欧州連合(EU)が拡大するにつれ大きな負担となるだろうとストロー外相は木曜日、ハーグで述べた。オランダの議会で政治家と学者を集めて行った講演で同外相は、EUは議長職を6ヶ月交替で順番に務めると定めた規定を廃止すべきであると主張した。現在はスペインが議長国を務めている。同国は6月末まですべてのEU首脳会議と理事会を主導する。
さらにストロー外相は、EUの執行機関である欧州委員会を縮小し、欧州議会の一層厳しい監督下に置くよう提唱した。EU改革会議では決定方法の改善と一層の民主化に議論を集中すべきである、と外相は主張した。
来週EU改革会議は発足し、EU諸機構の改革を検討することになっている。EUの機構は本来、加盟6ヶ国の共同体を想定していた。現在の加盟国は15ヶ国で、2004年に更に10ヶ国が加盟する見とおしである。改革会議のおよそ100名の委員は、EU各国の政府および議会、欧州委員会、欧州議会、および加盟候補国から選出されている。
原題:Grossbritannien: Rotierende EU-Praesidentschaft abschaffen