2005年2月4日(金)13:19

スペイン政府はEU憲法批准のキャンペーンを開始

マドリード(AP)

EU憲法の批准を問う国民投票を二週間後に控え、スペインでは賛成派ならびに反対派がそれぞれキャンペーンを開始した。2月20日に行われる3500万の有権者による国民投票は、拘束力は持たないものの、議会の批准手続きの行方を左右する決定になると見られている。フランス、イギリス、デンマークなど、少なくとも他の9ヶ国でもEU憲法の国民投票が予定されている。

キャンペーンのハイライトは2月11日にバルセロナで行われる賛成派の集会で、ホセ・ルイス・ロドリゲス・サパテーロ首相はフランスのジャック・シラク大統領やドイツのゲルハルト・シュレーダー首相を招待している。左派連合やバスクのエウスコ・アルカルタスナ党率いる反対派は、政府がEU憲法批准のキャンペーンに計上した750万ユーロの予算を批判している。スペインの国民投票は1975年のフランコの死去以来3回目となる。最初は1978年のスペイン憲法の批准、2回目は1986年のNATO加盟を問うものであった。

EU加盟25ヶ国中、すでにリトアニア、スロヴェニア、ハンガリーがEU憲法の批准を終えている。もし1ヶ国でも批准しなかった場合、どのような事態になるかは明確でない。EU憲法の付帯条項には、その場合はEU各国首脳がこの問題を協議するとしか定められていない。

原題:Spanische Regierung wirbt fuer EU-Verfassung




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