2005年2月16日(水)22:48
サラゴサ(AP)
ドイツのゲルハルト・シュレーダー首相はスペイン国民に対して、日曜日に行われる国民投票で欧州憲法に賛成票を投じるよう呼びかけた。私は、モダンで強く、社会的な欧州に対して、スペインが明確に「賛成」を表明するものと確信している、とシュレーダー首相は水曜日の晩、スペインのホセ・ルイス・ロドリゲス・サパテーロ首相も列席したサラゴサでの集会の席で語った。
全般的にはスペイン国民がEU憲法を承認すると予測されているが、低い投票率に留まるのではないかという危惧もある。日曜日に実施される国民投票には拘束力はなく、EU憲法の批准は議会の議決による。しかしサパテーロ首相は水曜日、政府は国民投票の結果に従うとあらためて明言した。
シュレーダー首相は、スペインの与党社会党の7000人の支持者を前に、EU憲法は欧州の民主主義を強化し、EU市民に対し、なぜ決定が行われるのかを理解し易くしてくれると述べた。さらに首相は、欧州は経済的にも社会的にも強くなる必要がある。これは、欧州大陸の平和を求めて闘った20世紀の世代に対する責務である。将来の世代が戦争や貧困で苦しむことのないよう保証する必要があるのだ、と主張した。
原題:Schroeder und Zapatero werben fuer EU-Verfassung