2005年2月19日(土)15:52
ベルリン(AFP)
EU議長を務めるルクセンブルクのジャンクロード・ユンカー首相は、スペインで行われるEU憲法国民投票が欧州の出発信号になるものと期待している。私は、スペイン国民の過半数が、日曜日に行われる初のEU憲法条約国民投票で賛成票を投じるものと予測している、とユンカー議長はベルリン・ドイツラジオDeutschlandRadio Berlinに語った。
EU憲法が今後加盟国の国民投票で否決される可能性について、ユンカー議長は今の段階でのコメントを拒否した。「もしそうなれば、私たちはその後生じる事態に対処せねばならないだろう。しかし、私たちがすでに対処を始めているかのように振舞えば、協力を拒む意図を持っている人々の思うつぼとなる。」
ユンカー議長は、EU各国の国民投票が数週間の期間内にまとまって実施されないことを批判した。EU各国首脳は合意を取りつける意思がなかったため、「国民投票の期間は18ヶ月に及ぶことになった。これは本来馬鹿げたことだ」と議長は述べた。
日曜日のスペインに続き、オランダ、ポルトガル、フランスが今年の上半期の国民投票を予定している。アイルランド、ルクセンブルク、ポーランドは今年の下半期に国民投票を実施する意向である。イギリス、チェコ、デンマークの国民投票は来年にならないと実施されない。
議会で批准を行う国の批准は確実と見られているが、デンマークやイギリスなど、国民投票による批准は予断を許さない。EU憲法の発効には全加盟国の批准が必要となる。
原題:Juncker erwartet von EU-Referendum "Aufbruchssignal"