2005年2月23日(水)16:32
ハーグ(AP)
オランダ政府は、EU憲法の批准を問う国民投票を6月1日に実施すると発表した。EU憲法の発効には加盟全25ヶ国の批准が必要とされる。オランダの国民投票は拘束力を持つものではないが、政府は明確な賛成もしくは反対が示されればその結果に従うことを表明した。オランダ国民はEU統合に懐疑的で、EU憲法承認は到底確実とは見られていない。
特別に設置された国民投票委員会のコンスタンティン・コルトマン委員長は、有権者ひとりひとりにEU憲法の要約を配布すると発表した。委員会は今後数週間に100万ユーロの宣伝費を配分する意向である。憲法に賛成、反対の組織にそれぞれ総額で40万ユーロ、中立の組織に総額20万ユーロがキャンペーン費として支給される。
EUの決定プロセスの簡素化とEU外相職の創設を盛り込んだEU憲法の国民投票は、オランダで実施される初の国民投票となる。
スペインは日曜日に国民投票を実施してEU憲法を承認した。リトアニア、スロヴェニア、ハンガリーはすでに議会の議決により批准を済ませている。
原題:Niederlaender stimmen am 1. Juni uber EU-Verfassung ab