2005年2月24日(木)11:55
ベルリン(AFP)
ドイツのヨシュカ・フィッシャー外相(緑の党)はEU憲法を「欧州統合の重要な礎石」と評価した。連邦議会で行われたEU憲法の最初の読会で、フィッシャー外相は、欧州将来像会議のEU憲法の決定はEUが拡大後も行動能力を保てることを明らかにしたと述べた。EU憲法の発効には、連邦議会と連邦参議院の批准が必要とされている。
「欧州連合の拡大は成功の歴史であった」。何年も前に加盟したギリシャやポルトガルのような国は、今では高度に発展した産業社会になっている、とフィッシャー外相は続けた。
フィッシャー外相は欧州連合の更なる発展に向けた努力を求めた。「ニース条約で立ち止まれば、拡大は中途半端なものに留まる」。共通の外交安全保障政策が求められているのだ。またEUにはEUを代表する外相が必要だ、とフィッシャー外相は主張した。
さらにフィッシャー外相は「EU議長の輪番制に固執してはならない」と述べた。また欧州議会の権限拡大も求めた。欧州委員会の委員長をストラスブールの欧州議会が選出するのは「正しい方向への第一歩」だ、と外相は語った。
連邦議会は今日、EUでの連邦議会と連邦参議院の共同決定権の強化をはかるさまざまな動議についても協議する意向である。
原題:Fischer: EU-Verfassung "entscheidender Baustein"