2007年2月1日(木)11:05
ロンドン(ドイツ通信社dpa)
日刊紙「ザ・タイムズ」によれば、イギリスはEU憲法の再生を是が非でも阻止する意向である。トニー・ブレア首相と、その後継と目されるゴードン・ブラウン財務相はすでにこの方針で合意しているという。
これは同紙が木曜日に匿名の情報筋の話として伝えたもの。この背景には、新たな憲法論議が次のイギリス議会の選挙戦に大きな影を落とすのではないかという懸念がある。
タイムズによれば、ブレア首相はせいぜいのところ、欧州連合の15ヶ国から27ヶ国への拡大に対応する「技術的変更」を定めた「ミニ条約」ならば賛成するという。たとえば6ヶ月の輪番制となっているEU議長制度の廃止などである。今年中にもブレア首相の後を継ぐと予想されるブラウン財務相は、このような変更すら承認しない意向である、とタイムズ紙は報じている。
原題:≪Times≫: London will EU-Verfassung verhindern