2007年2月13日(火)12:53
ストラスブール(ddp)
ハンスゲルト・ペッテリング欧州議会議長(キリスト教民主同盟)は、議長就任演説で欧州憲法の成立を強く訴えた。欧州統合は危機にさらされたままだ、とペッテリング新議長は火曜日ストラスブールで警鐘を鳴らした。EUを存続させるならば、「抜本的に」改革する必要がある。EUは現行の諸条約による複雑な機構で運営することはできない、とペッテリング議長は説いた。ドイツのキリスト教民主同盟(CDU)に所属するペッテリング欧州議員は、1月16日に欧州議会議長に選出された。
ドイツのアンゲラ・メルケル首相(CDU)は、EU憲法条約についてEUの行動能力を左右する「決定的な問題」と述べた。ドイツは憲法プロジェクトの実現に向けたロードマップを作るために「あらゆる手だてを尽くす」、と首相は約束した。
欧州委員会のジョゼ・マヌエル・バローゾ委員長はEU加盟国に対して、「大きな合意」を図るよう呼びかけた。「私たちは明日のEUを昨日の機構で築くことはできない」と委員長は強調した。「私たちに必要なのは美辞麗句をちりばめた意向表明ではなく、約束なのだ」。議長国ドイツが成果を収められるのは、すべての加盟国がともに歩む場合に限られる、と委員長は述べた。
3月25日にベルリンで開かれる臨時EU首脳会議では、加盟27ヶ国がEU憲法プロセスの再生に向けた共同声明を発表する意向である。
原題:Poettering fordert ≪fundamentale≫ EU-Reform