2001年1月14日(日) 14:43

欧州国民党(EVP)は基本的にニース条約を承認

週末の要約版

マルテンス党首は首脳会議の決定を不充分と評価 ― 欧州憲法条約制定の必要性が主張される

ベルリン(AP)

欧州国民党(EVP)はEU加盟国によって討議決定されたニース条約を基本的に承認すると発表した。異議はあるものの、中東欧諸国のEU加盟を遅延させることのないよう、EVPは批准に反対票を投じない、とEVP党首のヴィルフリート・マルテンスはベルリンにおける欧州国民党(EVP)の第14回大会の終幕で述べた。同党首は、ニースの決定を拒否することは中東欧諸国からEU加盟の拒否と受け取られかねないと語った。

キリスト教民主同盟(CDU)のアンゲラ・メルケル党首は、欧州憲法条約制定の必要性を主張し、EU、国民国家および地域の間でそれぞれの責任と権限を規定することを求めた。メルケル党首は、この問題を決める2004年の政府協議に向けた準備作業には、ニース首脳会議とは異なり、欧州議会と各国議会の代表者が参加すべきであると主張し、マルテンス党首とヴォルフガンク・ショイブレCDU前党首を長とする委員会で提案が作成されると語った。

これより前、欧州議会のEVP議員団団長ハンスゲルト・ペッタリンクもニース条約を批判する発言を行った。EVP議員団は欧州議会の機構委員会の協議を待って最終的な態度を決定するつもりであるとペッタリンクは語った。

ペッタリンクは、すでに現在の段階でもニース条約がEVP議員団の期待に添っていないのは明らかである。その最たるものは閣僚理事会における多数決決定の拡大が不充分であることと、欧州議会の共同決定の同時拡大である、と述べた。

三日間におよぶ大会は水曜日に始まった。参加者はヨーロッパの42のキリスト教民主系、保守系あるいは同系統の政党に所属する602名の代議員である。大会では今後の欧州統合に関する決議案のほかに、社会市場経済の新たな課題が討議され、基本綱領の改訂が行われた。大会は狂牛病問題に関して、全ヨーロッパ的な動物性飼料の使用禁止を延長するよう求めた。

www.epp-ed.org.

原題:EVP grundsaetzlich fuer Annahme des Nizza-Vertrages
Wochenendzusammenfassung
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