2001年1月30日(火) 23:46
ベルリン(ロイター)
ドイツのゲルハルト・シュレーダー首相(社会民主党)とフランスのジャック・シラク大統領は水曜日ストラスブール近郊で、両者の共同の欧州政策のガイドラインに関する協議を行う。このアルザスのブレシェイムにおける会談は12月のニース首脳会議以来、両首脳の最初の会合になる。ドイツ政府筋の伝えるところによれば、シュレーダー首相とシラク大統領は、ニースで決定した欧州連合(EU)のさらなる改革プロセスを今後両者がどのように共同で進めて行くかを探る意向であるという。会合にはフランスのリヨネル・ジョスパン首相ならびにユベール・ヴェドリヌ外相も参加する。シュレーダー首相にはヨシュカ・フィッシャー外相(緑の党)が同行する。
シュレーダー首相とフィッシャー外相は、外交政策や税制政策など、ヨーロッパの国民国家の一層の統合を推進する立場である。一方フランスはこれまで政府間の協力関係の強化を主張してきた。EU首脳会議後の独仏関係に関して、フランスのピエール・モスコヴィシ欧州大臣はインタビューの中で、どうしたらまたエンジンを始動させられるか考えねばならない、と述べている。フィッシャー外相は火曜日フライブルクにおいて、欧州統合の完成はドイツとフランスがこれを共通の課題として取り組む場合にのみ成功する、と主張した。*)
原題:Schroeder und Chirac sprechen im Elsass ueber Europa
*) フィッシャー外相の講演の全文訳は次の頁に掲載している。
http://ecowww.leh.kagoshima-u.ac.jp/staff/nakajima/r-januar%2001/fischer.html